2026年8月、私たちは、MITO RISINGの新たな局面へ進みます。
これまで私は、ミトコンドリア研究、臨床、教育、そして日々の患者さんとの対話を通して、一つの問いを考え続けてきました。
人は、どこまで回復できるのか
年齢を重ねれば、衰えるのは仕方がない。
病気になれば、治療するしかない。
一度失ったものは、もう戻らない。
私たちは長い間、そう考えてきました。
しかし、人間の身体はそれほど単純ではありません。
私たちの身体は、傷つき、修復し、適応しながら生きています。
Damage → Repair → Recovery → Renewal → Rising
傷つく。修復する。回復する。新しくなる。
そして、もう一度立ち上がる。
生命とは、この循環を繰り返しながら未来へ進んでいく存在です。
回復とは、「元に戻ること」ではありません
回復という言葉を聞くと、多くの人は「以前の状態に戻ること」を思い浮かべます。
しかし、私たちが考える回復は、それだけではありません。
過去の自分へ戻ることではなく、今の自分から、よりよい次の状態へ進むこと。
それが、私たちの考えるRecoveryです。
病気を治す。数値を改善する。症状を軽くする。
もちろん、それらは医療にとって大切です。
しかし、その先にあるものも見つめたい。
もう一度歩きたい。もう一度笑いたい。もう一度挑戦したい。自分らしい人生を取り戻したい。
そのために必要なのが、回復する力 ― Recovery Capacityだと私たちは考えています。
老化を止める時代から回復力を取り戻す時代
私たちが目指しているのは、「老化に逆らうこと」だけではありません。
若さを追いかけ続けることでもありません。
年齢を重ねても、病気を経験しても、一度立ち止まっても、もう一度前を向くことのできる身体と人生を支えること。
そのために、ミトコンドリア、睡眠、栄養、運動、代謝、炎症、ストレス、生活環境、そして医療を、一つの「回復力」という視点から捉え直していきます。
MITO RISINGは、次のステージへ
MITO RISINGは、もはや一つの治療法や研究テーマではありません。
私たちは今、「回復の文化(Culture of Recovery)」を社会に育てていく段階へ進もうとしています。
回復を、患者さんだけの問題にしない。
・ 家族へ
・ 医療へ
・ 教育へ
・ 企業へ
・ 地域へ
・ そして、次の世代へ。
「回復する力」を、社会全体で守り、育てる。
それが、これからのMITO RISINGです。
私たちがつくりたい未来
病気になってから治療するだけの社会ではなく、日頃から回復力を育てる社会へ。
高齢になってから支えるだけではなく、若い頃から回復力を守る社会へ。
年齢によって可能性を閉じる社会ではなく、何歳からでも未来を描ける社会へ。
そして、
一人ひとりが、「まだ戻れる」「まだ変われる」「まだ前へ進める」と信じられる社会へ。
私自身も、次の段階へ進みます
私はこれまで、研究者としてミトコンドリアを見つめてきました。
医師として患者さんを診てきました。
教育者として、科学を伝えてきました。
これからは、それだけではありません。
私は、「回復力」という新しい価値観を社会へ届けるために、前に立ちます。
自分が輝くことを恐れず、その光を、誰かがもう一度前を向くための光に変えていきます。
THE AGE OF RECOVERY
時代は、
「老化を止める」ことだけを目指す医療から、
「回復力を取り戻す」医療へ。
そして、
治療だけではなく、人生そのものを支える医療へ。
私たちは、この新しい時代を、
The Age of Recovery
― 回復の時代 ―
と呼びます。
MITO RISING
Hope is Recovery.
Recovery is Life.
回復とは、生きる力。
希望とは、回復する力。
そして回復とは、過去に戻ることではなく、未来へ進むこと。
