いま最も注目されているのが「間葉系幹細胞」
近年、
胸腺再生研究で最も期待されているのが、
間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cells:MSC)
です。
MSCは骨髄、脂肪組織、臍帯などに存在する幹細胞で、
傷ついた組織の修復や、
炎症を抑える働きを持つことが知られています。
以前は、
「MSCが組織へ入り、細胞に置き換わって再生する」
と考えられていました。
しかし現在では、
それ以上に重要なのは、
MSCが放出する情報分子
であることが分かってきました。
本当に働いているのは「エクソソーム」
現在の考え方では、
MSCの主な働きは
細胞そのものではなく、
エクソソーム(Exosome)
という小さな情報カプセルを介して行われます。
エクソソームには、
・microRNA
・mRNA
・タンパク質
・脂質
・成長因子
などが含まれ、
傷ついた組織へ
「回復を始めなさい」
という情報を届けています。
エクソソームは何を改善するのか?
現在までの総説では、
MSC由来エクソソームには
✅ 炎症を抑える
✅ M2マクロファージを増やす
✅ Tregを増やす
✅ 血管新生を促進する
✅ 線維化を抑える
✅ 幹細胞ニッチを守る
✅ ミトコンドリア機能を改善する可能性
など、
非常に多彩な作用が報告されています。
胸腺でも同じことが期待されている
胸腺では、
胸腺上皮細胞(TEC)
が、
T細胞を育てる環境を作っています。
ところが加齢では、
TECが減少し、
胸腺の微小環境そのものが壊れてしまいます。
そこで現在期待されているのが、
MSC由来エクソソームによる
胸腺微小環境(Thymic microenvironment)の再生
です。
最近では、
骨髄由来MSCが放出するミグラソーム(migrasome)が胸腺上皮細胞の再生を促し、脳卒中後に起こる胸腺萎縮や免疫抑制を改善したという報告も現れ、研究は新しい段階へ進み始めています。
MITO RISING Perspective
ここが私の理論と最もつながる部分です。
現在の再生医療は、
「細胞を入れる医療」
から、
「細胞が回復できる環境を整える医療」
へと大きく進化しています。
MSCエクソソームも、
胸腺そのものを置き換えるのではなく、
胸腺上皮細胞が本来持つ修復能力を引き出すことを目指しています。
私たちが考える回復力医療
私たちは、
回復力とは、
一つの物質で決まるものではなく、
細胞が本来持つ自己修復能力が発揮できる環境
であると考えています。
その環境を支えるためには、
- ミトコンドリア機能
- NAD⁺代謝
- エネルギー産生
- 酸化ストレス制御
- 慢性炎症の抑制
が重要になります。
つまり、
MSCエクソソームが「情報」を届ける医療であるなら、
私たちが提唱するアンチエイジング3本の矢®(NMN・5-ALA・水素)は、
細胞がその情報に応答できるための「土台となる環境」を支えるアプローチと位置づけることができます。
現在の研究の流れを一言で表すと
第1世代:幹細胞そのものを移植する医療
↓
第2世代:MSCエクソソームによる情報伝達医療
↓
MITO RISINGが目指す方向
情報(MSC・エクソソーム) × エネルギー(ミトコンドリア) × 回復環境(Recovery Capacity)
