CT検査と胸腺──見逃してはならない視点

胸腺は、

放射線に非常に敏感な臓器です。

放射線治療や大量被ばくでは、

胸腺上皮細胞(TEC)が障害され、

新しいT細胞を作る能力が低下することが知られています。

一方で、

健康診断や人間ドックで行われるCT検査の放射線量は、

放射線治療とは比較にならないほど低いものです。

そのため、

1回のCT検査が胸腺萎縮やがんを直接引き起こすという証拠は現在のところありません。

しかし、

近年では医療被ばくの増加が世界的な課題となっており、

特に症状のない健常者に対して繰り返しCT検査を行うことについては、

利益と被ばくリスクのバランスを十分に考えるべき

という考え方が広がっています。

胸腺は、

一生にわたり免疫を支える重要な臓器です。

だからこそ、

必要な検査はためらう必要はありませんが、

「念のため」のCT検査を安易に繰り返すことが、本当に最善なのか。

その視点も、これからの予防医療では重要になるのかもしれません。


MITO RISING Perspective

私たちは、

医療被ばくを過度に恐れるべきだとは考えていません。

CT検査は、

がんや脳卒中、肺炎などの診断に欠かせない、

命を救う非常に重要な検査です。

一方で、

健康な人が利益の少ない検査を繰り返し受けることについては、

「必要性」と「被ばく」の両方を考える視点が大切です。

私たちが目指す予防医療とは、

病気を早く見つけることだけではありません。

病気をできるだけつくらない身体を育てること。

そのためには、

ミトコンドリア、

胸腺、

免疫、

そして回復力を守る生活習慣を積み重ねることが、

何より重要だと考えています。